遺影は葬儀から四十九日までは祭壇に飾っておくものですが、その後の飾り方はどうすればよいのでしょう。
仏教では、亡くなられた方は葬儀から四十九日間は俗世にとどまっていますが、その期間が過ぎれば浄土に行き仏さまになったとされています。
なので、遺影を仏壇の中に置いておくことは正しくありませんし、いつまでも遺族の方が遺影を眺めて悲しんでいては、故人は俗世のしがらみから抜け出せず、浄土に行くことが出来ないのです。
残された遺族の方は、故人は浄土で仏さまになったと考え、仏壇の掛け軸や仏像に手を合わせるべきなのです。
遺影の飾り方としては、仏間の長押しなどに飾るのもよいですし、飾るスペースが無ければいっそのこと故人が帰ってくるとされるお彼岸やお盆などの法事の時のみ飾ってもよいのです。
大事なのは故人を敬い偲ぶ気持ちです。故人が仏となって見守ってくれていると考えれば、遺族の方の悲しみも和らぐでしょう。
そして、その故人を悲しませることなくきちんと生活を送ることが何よりの供養となるのです。
Last update:2023/4/19